正覚寺の創建年代は不詳ですが、開基は専了と伝わっています。明治14年(1881)9月13日、牧田川が決壊し、未曾有の大洪水がこの地域を襲いました。その時に流失した堂宇は明治24年（1891）に再建されました。安久村内の溺死者は40～50名に達したといわれています。堂宇は流されましたが鐘楼は無事に残っていました。鐘銘には寛文12年(1672）、多芸郡安久郷とあります。水害復興記念之碑は昭和5年（1930）の春、復興当事者の追憶のため建立されました。