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九里半街道北回りと南回りの分岐点

文化遺産
九里半街道は、船附・栗笠・烏江の濃州三湊から近江(現滋賀県)の朝妻湊(あさつまみなと)を結ぶ約38㎞の街道です。牧田川の右岸堤を上って行く道(北回り)と、牧田川の支流、金草川の右岸堤を上って行く道(南回り)が栗笠で二つに分かれ、高田で再び一本に合流していました。また、重い荷を一度にたくさん運ぶために栗笠から高田まで金草川を舟で上ることもありました。陸路は荷を運ぶ時の手間賃が安い代わりに時間がかかり、廉価な日用品や食料を運ぶのに使われました。一方、舟運は早い代わりに手間賃も高くなるため塩やたまり、和紙などの高級品を運ぶのに使われました。古文書によれば江月の庄屋、吹原和平は主に九里半街道の北回り陸路を使い、江の庄屋、吹原勘兵衛は主に南回りの舟運を利用していた様子がうかがえます。
住所
岐阜県養老郡養老町栗笠
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文化遺産
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